スポーツ外傷とは
スポーツ外傷(スポーツがいしょう)は、スポーツや運動中に発生するケガや障害の総称です。スポーツ外傷は、突然の外力や無理な動作によって起こる「急性外傷」と、長期間の使い過ぎや繰り返しの負荷が原因で生じる「慢性障害(オーバーユース障害)」に分けられます。どちらもスポーツに関連してよく見られるケガで、特定の部位に繰り返し負荷がかかることが多いです。
急性外傷と慢性障害の違い
急性外傷
急性外傷は、スポーツ中の瞬間的な外力によって発生するケガです。代表的な例には以下のようなものがあります。
- 捻挫(ねんざ): 足首や手首などの関節を無理にひねることで、靭帯が損傷するケガです。特に足首の捻挫が一般的です。
- 骨折: 転倒や衝突による強い衝撃で骨が折れる状態です。接触スポーツや転倒の多いスポーツでよく見られます。
- 打撲(だぼく): 体に直接外力が加わることで、筋肉や皮膚が損傷し、内出血や腫れが生じます。
- 脱臼(だっきゅう): 関節が本来の位置から外れてしまう状態です。肩や指の脱臼が特に多いです。
慢性障害(オーバーユース障害)
慢性障害は、繰り返しの動作や長期間にわたる無理な動きにより、体の一部に負荷がかかり続けることで発生します。以下が代表的な例です。
- 腱鞘炎(けんしょうえん): 繰り返し手首や指を使うことで、腱と腱鞘に炎症が生じる状態です。テニスやバドミントン、ピアノ演奏者などに多いです。
- 疲労骨折: 長期間にわたる繰り返しの衝撃や負荷で骨が少しずつひび割れる状態です。ランニングやジャンプの多いスポーツで見られます。
- ランナー膝: ランニングやジャンプによって膝関節に過度な負荷がかかり、膝周辺の腱や筋肉が炎症を起こす状態です。→YouTubeはこちら
- テニス肘(外側上顆炎): 繰り返し腕を使うスポーツによって肘の腱に負担がかかり、炎症が生じる状態です。テニスだけでなく、ゴルフや他の腕を使うスポーツでも起こります。
スポーツ外傷の予防
スポーツ外傷を予防するためには、以下の点が重要です。
適切なウォームアップとクールダウン: 運動前のウォームアップで筋肉や関節を柔らかくし、運動後のクールダウンで疲労を軽減します。
正しいフォームと技術: 正しいフォームで運動することは、体にかかる不自然な負荷を防ぐために重要です。特に、コーチやトレーナーからの指導を受けることで、怪我のリスクを減らせます。
無理のない練習計画: 過剰なトレーニングや体に負担をかけすぎる練習を避け、適切な休息を取ることが、慢性障害の予防に効果的です。
適切な装備の使用: サポーター、シューズ、ヘルメットなどの防具を使用することで、怪我のリスクを軽減できます。
スポーツ外傷の治療
スポーツ外傷が起こった場合、早期に適切な治療を行うことが重要です。
- RICE療法(急性外傷に有効)
- Rest(安静):
負傷した部分を安静にし、無理に動かさないことが大切です。 - Ice(冷却):
ケガをした直後は氷などで患部を冷やし、炎症や腫れを抑えます。 - Compression(圧迫):
包帯などで軽く圧迫し、腫れを防ぎます。 - Elevation(挙上):
患部を心臓より高い位置に挙げて、血流を減らし腫れを抑えます。
- Rest(安静):
- リハビリテーション: ケガが治癒した後、リハビリで筋力や柔軟性を回復させ、再発を防ぐためのトレーニングが行われます。
- 医療機関での治療: 急性外傷がひどい場合や、慢性障害が悪化した場合は、整形外科やスポーツクリニックでの診察が必要です。骨折や重度の脱臼などでは手術が必要になることもあります。
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